中学生が身長を伸ばす方法

小学生の時は身長が低くても中学生になってからグンと一気に伸びることがあります。
この時期は背が急激に伸び始める時期なので、身長が伸びることを積極的に行いましょう。
そこで知っておきたいのが何をすれば身長を伸ばせるかです。
身長を伸ばしたいけど何をしたらいいのか分からないという方が多いのではないでしょうか?
ここでは中学生の身長を伸ばすのに効果的な方法を紹介しています。

身長を伸ばすのに最も大事なことは「食事」「睡眠」「運動」の3つです。
これを中学生の時に徹底すると身長の伸びが良くなり、高身長が期待できます。
どれも当たり前のことなので、拍子抜けという方もいるかもしれませんが、いざ実践しようと思うと難しいはずです。
きちんと栄養バランスが考えられた食事をとらないといけませんし、夜更かしをせずに早めに寝ないといけません。
適度な運動も大事ですが、体を動かすのが苦手という子供もいるでしょう。
簡単なようで意外と難しいのが規則正しい生活習慣と栄養バランスのいい食事です。
これを成功させるためにも親も一緒になって協力してあげることが大切です。
最近では食事だけでは摂取できない栄養素を補うためにサプリメントを使用するご家庭も増えています。

睡眠で身長を伸ばす

寝る子は育つ

昔から「寝る子は育つ」といわれていますが、これには科学的根拠があります。
睡眠は子供の成長と大きく関係しており、睡眠時間や睡眠の質によって身長の伸びに影響を与えます。
身長の伸びが悪い場合、しっかりと睡眠がとれているのかチェックした方がいいかもしれません。

身長を伸ばすために大事なことは成長ホルモンを分泌させることです。
成長ホルモンが分泌されると身長がすくすく伸びていくので、できる限りたくさん分泌させることが大切です。
この成長ホルモンが最も大量に分泌されるタイミングが寝ている時です。
しかし、生活習慣が乱れが原因で睡眠の質が悪くなると成長ホルモンの分泌が低下します。
ただ寝ればいいというものではなく、睡眠の質にもこだわる必要があります。

また、睡眠の質が悪くなったり、不摂生な生活習慣を続けているとメラトニンと呼ばれるホルモンの分泌が悪くなります。
メラトニンは思春期の始まりを遅くする働きを持っています。
最終身長は思春期の始まりが遅い方が高くなるといわれているので、身長を高くするためにもメラトニンの分泌を活発にしないといけません。
夜更かしをしたり、睡眠時間が足りないとメラトニンの分泌にも支障をきたすので、なるべく早めにお休みになるようにしてください。

日本人は睡眠時間が短い?

よく日本人の睡眠時間は他の国の人と比べると短いといわれていますよね?
これは本当のことで、大人だけではなく子供の睡眠時間も国際的に見て少ないです。
子供の睡眠時間は塾や習い事、テレビゲーム、インターネットの影響もあり、年々短くなっています。
睡眠時間が不十分だと成長ホルモンの分泌を低下させ、子供の成長に支障をきたします。
では、欧米と日本ではどのくらい睡眠時間に違いがあるのでしょうか?

まず、日本の中学生の睡眠時間は平均7時間程度だといわれています。
それなりに取っている印象もありますが、アメリカの中学生は7時間半程度、ヨーロッパの国々にいたっては8時間半~9時間半程度です。
日本の中学生はヨーロッパと比べると1時間半以上も睡眠時間が少ないです。

日本人と欧米人の身長を比較した場合、明らかに欧米人の方が高いですよね?
そして、子供の頃から身長に差があるイメージが強いですが、実は中学生くらいまで日本人も欧米人も変わらないです。
日本人は早ければ中学生くらいで身長がストップしてしまいますが、欧米人は高校生や大学生、または社会人になってもまだまだ伸びます。
これは思春期の睡眠時間が大きく関係しているかもしれません。

睡眠の質を高めて身長アップ

身長を伸ばすには睡眠時間も大事ですが、質も非常に重要になってきます。
寝ている時に最も成長ホルモンが分泌される時間帯は夜の10時~深夜2時です。
この時間帯に寝ることで、より多くの成長ホルモンを分泌させることができます。
中学生にとって夜10時というのは多少早いと感じるかもしれませんが、身長を伸ばしたいのであれば、9時半くらいには寝る準備をして、10時には就寝というのが理想です。

寝る直前に食べ物を口にしないというのも睡眠の質を高めるために大切です。
寝る直前に物を食べてしまうとお腹の中で消化されないまま眠りにつくことになります。
そうすると眠りが浅くなってしまって、成長ホルモンの分泌が低下します。
さらに胃もたれを起こして、朝食を食べられない状態も作ってしまうので、寝る2時間前は何も食べないようにしてください。

そして、寝る前にテレビやゲームなどの強い光を浴びてしまうと脳を活発にさせてしまいます。
脳が活発になると目が冴えてしまって寝つきが悪くなるので、寝る前にはテレビやゲームを控えるようにしましょう。
テレビやゲームの光は思春期の時期を遅らすメラトニンの分泌を抑制する働きもあります。
また寝る前に子供を叱ると興奮して寝つきが悪くなるので注意しましょう。

身長サプリで身長を伸ばす

身長サプリで必要な栄養を補おう

最近では身長サプリを使用して子供の身長を伸ばそうとしている方が増えています。
現在、様々な種類の身長サプリが販売されており、中には飲むようになってから一気に身長が伸びたという口コミも多々見受けられます。
子供の身長を伸ばしたい方は身長サプリを使用してみるのもいいかもしれません。
しかし、どういったものなのか理解せずに使用しても十分な効果が期待できないので、子供用サプリメントについて最低限の知識を持っておきたいところです。

勘違いしている方が多いですが、身長サプリを飲むだけでは、身長を伸ばすことはできません。
身長サプリはあくまでも子供の成長をサポートする健康補助食品です。
含まれているのは子供の成長に必要な栄養素だけなので、成長ホルモンが含まれている訳ではありません。
例えば、カルシウムやタンパク質、ビタミンD、マグネシウム、亜鉛、鉄などといった栄養素が配合されています。
商品によってはこの他にも身長の伸びにいい栄養素や成分が含まれています。

普段の食事だけで、成長に必要な栄養素を十分に摂取するのは困難という場合、それを補うために使用してください。
極端な話、食事だけでしっかりと必要な栄養素を摂取できているので飲む必要はありません。

身長サプリの選ぶポイント

身長サプリを選ぶ場合、飲みやすさに注目しましょう。
基本的に子供用の身長サプリは大人向けのものとは違い、飲みやすさが重視されています。
通常の錠剤タイプだけではなく、ドリンクタイプやグミタイプなどバラエティー豊かです。
ドリンクタイプやグミタイプになると味にこだわったものが多く、ジュースやお菓子感覚で楽しく摂取できるように考えられています。
中学生の場合、小さな子供とは違うので、錠剤タイプでも普通に飲めると思うので、どれを選ぶかはその子の好みの問題になります。
親が決めるのではなく、どういったタイプがいいのか子供に選ばせた方がいいでしょう。

子供のサプリメントはすぐに効果が出る飲み物ではないので、長く飲み続ける必要があります。
そうすると気になるのがランニングコストですよね?
あまりにも価格が高い商品だと経済的負担が大きくなり、続けさせることが難しいです。
そのため、できる限りコストパフォーマンスに優れたものを選ぶようにしてください。

身長サプリの危険性

身長サプリの安全性に不安を感じている方もいるかもしれませんが、基本的に心配する必要はありません。
そもそもサプリメントは食品なので、病院の薬とは全く違います。
薬の場合は成分が強いので副作用を引き起こす可能性がありますが、サプリメントに含まれているのはビタミンやカルシウムといった栄養素です。
配合されているものが全く違うので、危険性は極めて低いと考えてください。
小さな子供に飲ませる場合は注意が必要ですが、中学生くらいになると少しくらい多めに飲んだところで体に害を与えることはありません。

ただし、だからといって過剰摂取をするのは避けるようにしましょう。
身長を伸ばしたいあまりにサプリメントを必要以上に飲んでしまう子供もいます。
少しくらいなら問題ありませんが、商品に記載されている目安の何倍も飲むのは危険です。
体にいい栄養素も大量に摂取すると体に悪影響を及ぼす可能性があるので、必ず用量用法は守るようにしてください。

そして、何か病気を抱えている方は医師に相談してから使用しましょう。
薬との相性が悪く、体調を崩したり、症状を悪化させる恐れがあります。
医師に止められた場合、無理に飲もうとせずきちんと指示に従うようにしてください。

食事で身長を伸ばす

食事と身長の関係性

身長を伸ばすために欠かすことができないのが食事です。
食事は身長だけではなく、健康的な体を作る上でも欠かすことができません。
伸び盛りのうちに必要な栄養を必要な量だけ摂っておかないと最終身長に影響を与えてしまいます。
この時期にしっかりと必要な栄養を摂っておけば、身長はぐんぐん伸びていくはずです。

しかし、お腹いっぱい食べればいいという訳ではなく、栄養バランスを考えた食事をしないといけません。
好きな物だけ食べて、嫌いな物は食べないといった食生活では身長が伸びません。
色々な食品から様々な栄養を摂るというのが成長期に必要なことです。
そのため、肉が好きだからといって肉ばかり食べるのではなく、魚や野菜もきちんと食べるようにしてください。

そして、「これを食べれば身長が伸びる!」といった魔法のような食品は存在しません。
よくカルシウムを摂ると身長が伸びるから牛乳を飲んだ方がいいといわれていますよね?
たしかにカルシウムを摂るのが大事ですが、だからといって牛乳ばかり飲んでいても身長が伸びませんし、逆に栄養の偏りを生んでしまいます。
同じようにマグネシウム・亜鉛・タンパク質といった栄養素も身長を伸ばすのに必要ですが、こればかりを摂取しても身長を伸ばすことはできません。

身長増加に最適な食事

カルシウムを摂った方がいいとかタンパク質を摂った方がいいとか色々いわれていますが、何よりも重要なのは栄養バランスのいい食事です。
カルシウムやタンパク質をいくら大量に摂っても、他の栄養素が不足しているのであれば身長は伸びません。
どの栄養素もバランス良く摂取するというのが身長増加に最適な食事です。
様々な栄養素の中でも身長と大きく関係しているのがカルシウム・マグネシウム・亜鉛・タンパク質です。
それぞれ身長を伸ばすために大切な役割を果たしています。
カルシウムは丈夫な骨を作り、マグネシウムは骨の健康を維持し、亜鉛は骨の成長に深く関係しています。
タンパク質は骨や筋肉を作るのに不可欠ですし、成長ホルモンを分泌させる働きも持っています。
どれも非常に重要な栄養素なので、カルシウム・マグネシウム・亜鉛・タンパク質の4つを特にバランス良く摂るようにしてください。

その4つの栄養素の中でも意識して摂取したいのがカルシウムです。
カルシウムは意識して摂取しないと摂ることができない栄養素なので、基本的に日本人は不足気味です。
牛乳や魚を積極的に食べたり、子供用の身長サプリを活用して不足しがちなカルシウムを解消してください。

身長増加に適さない食事

身長増加に適さない食事というのがあるので注意してください。
みなさんの中にも好んで食べている方が多いと思いますが、スナック菓子・コーラ・ハンバーガー・ラーメン・アイスクリームなどは身長の増加に適しません。
これらの食品の中には食品添加物が多く含まれており、せっかく摂ったカルシウムや亜鉛が体外に排出されてしまいます。
毎日しっかりと栄養バランスに気をつけて食事をしていてもスナック菓子を食べたり、コーラを飲んでしまうとその苦労が台無しになります。
子供は食品添加物を含む食べ物が大好きなので、どれだけ食べさせないようにするのかがポイントです。
全く食べないというのは不可能に近いので、極力食べさせないと考えた方がいいかもしれません。
またこのような食品はカロリーも非常に高く、肥満の原因にもなります。
肥満になると成長ホルモンの分泌が悪くなるので注意してください。

そして、スポーツドリンクの飲み過ぎにも気をつけないといけません。
スポーツドリンクは健康的なイメージが強いですが、ミネラルや糖分が多く含まれています。
名前の通り、スポーツ後に飲む分には問題ないのですが、普段からお茶代わりに飲むようなものではありません。
飲み過ぎると体調を崩したり、栄養が偏ってしまうので、くれぐれも摂取量には注意しましょう。

運動で身長を伸ばす

運動と身長の関係

運動をすると背が伸びづらいという噂もありますが、それはあくまでも噂なので気にする必要はありません。
たしかに骨に過度な負担をかけるような運動や一部の筋肉のみを鍛えるような運動を続けていると身長が伸びづらいですが、それ以外の運動であれば全く問題ありませんし、むしろ運動をしないのは身長にも健康にも良くありません。
では、運動と身長にはどのような関係があるのでしょうか?

まず、運動をすることで成長ホルモンの分泌を促すことができます。
成長ホルモンは寝ている時に分泌されることで知られていますが、実は体を動かすことによっても分泌されます。
成長ホルモンが分泌量が多くなれば多くなるほど身長の伸びが良くなるので、積極的に運動をしてください。
小学校の時は身長が小さくて中学校でスポーツを始めてから身長が急激に伸びるなんてことも珍しくありません。
子供が身長を気にされているのであれば、スポーツを始めるように勧めてみるのもいいでしょう。

体を動かす習慣をつけると食欲が増し、栄養をしっかりと補給することができます。
運動不足の場合、お腹が空かないので食事量が少なく、成長に必要な栄養素を十分に摂取できません。
それを防ぐためにも体を動かして、お腹を減らすというのも非常に効果的な方法です。
さらに体を疲れさせることによって、たっぷりと睡眠時間をとることもできるので、運動は身長を伸ばすのに欠かせない要素だと考えてください。

身長増加に向いている運動とは?

どんな運動が身長増加に向いているのか気になりますよね?
身長を伸ばすのにおすすめなのは骨に縦方向の圧力がかかる運動です。
骨に縦方向の圧力を加えると骨に適度な刺激を与えることができ、骨の成長が促されます。
具体的に有効なスポーツを挙げるとバスケットボール、バレーボール、ダンス、ジョギング、縄跳びといったものです。
これらのスポーツにはジャンプをするという共通点があります。
そのため、バスケットボール選手やバレーボール選手の身長が大きいのは必然といっていいかもしれません。

また、スポーツとはいえないですが、ラジオ体操も身長を伸ばすのにおすすめです。
ラジオ体操にもジャンプしたり、体を伸ばす運動が含まれています。
バスケットボールやバレーボールといったスポーツをするよりも体力を使わないので、運動が苦手な子供や運動不足の子供でも気軽に始めることができますし、長く続けられます。
身長を伸ばすのにスポーツが一番ですが、難しい場合はラジオ体操でも十分成長ホルモンを分泌できるので、今からでも始めてみてはいかがでしょうか。

そして、ストレッチも身長増加に効果的な運動です。
成長ホルモンを分泌させることができますし、凝り固まった筋肉をほぐすことで血流も良くなり、睡眠にもいい影響を与えます。

身長増加に向かない運動とは?

身長増加に向いている運動があれば、向かない運動もあります。
向かない運動を続けることで、身長の伸びを妨げてしまう可能性があるので注意しないといけません。

まず、子供に好きでもない運動を無理やりさせるのは絶対にやめてください。
子供の身長を伸ばしたいからといって、運動嫌いな子供に無理やりスポーツを始めさせたり、本当は野球がしたいのにバスケットボールをさせるといったことは絶対にしてはいけません。
身長の伸びは精神面とも大きく関係していて、過度なストレスを受けることで身長がストップする可能性があります。
身長を伸ばすためにスポーツをさせたのにそれが原因で身長が伸びなくなっては本末転倒です。
親が強引に押し付けるのではなく、子供の好きなスポーツをさせてあげましょう。
中学生にもなれば、好きなスポーツのひとつやふたつあるはずです。

また、激しい運動や一部の筋肉だけを鍛えるような運動は身長増加の妨げになります。
運動するのはいいことですが、やり過ぎは良くありません。
あまりにもハードな運動は筋肉を傷めてしまって身長の伸びに悪影響を及ぼしますし、ダンベルやゴムを使用した一部の筋肉に過度な負荷をかけるものも避けてください。
筋トレをした場合は24時間~5日間程度の回復時間を設けるようにしましょう。